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2016年3月11日 (金)

3.11 直後、真夜中のオフィス編

あの日から5年。ちゃんと大切に時間を過ごせてきたか自問自答。

東京駅近くのビルにある会社で仕事中、突然の何かが起きた。
横にある動くはずのない大きなビルが近寄ってきてまた遠ざかる遠近感がまったく通用しなくなった世界。
誰も「怖い」とか「なに?」とかの声も上がらない、みんな笑顔のまま凍りついた瞬間。
青空だけが、いつもと変わらず存在していた。
自力で家に帰ろうと会社から支給された非常用ヘルメットとリュックを背負いみんな不安な気持ちを抱えて帰っていった。
私はひとり、オフィスの会議室で余震に怯えて会社から支給された毛布に包まって真夜中を過ごした。
得体の知れない世界に置き去りにされたような不安な気持ちで吐きそうになっていた。

夜中の2時半。ひとり会議室で過ごすのに耐えられなくなり部屋の外にでた。あまり話したことはないが、毎朝挨拶をしていた男性が二人静かに自席に座っていた。
声をかけようか迷っていたところ、向こうから声をかけてもらえた。
心底嬉しかった。

男性はコンビニで唯一あったというお酒をちびりちびりと飲んでいた。

「日本酒がお好きなんですか?」となんの気も利かないセリフしか言えなかった。すると男性は一言笑顔で「実はね、下戸なんだけど今夜は飲んでも大丈夫な気がしたんだよね。お酒。」と。

落ち着いて見えていた男性もやはり動揺していたとわかった瞬間だった。
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜
3.11 直後、真夜中のオフィス編 読んでいただきありがとうございました。

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